最近、ロシアで発生した大地震により、日本沿岸にも津波警報が発令されました。また、各地で線状降水帯による記録的な大雨が相次ぎ、避難指示が出る事態もありました。災害は予告なく訪れ、時に想定を超える規模で私達の生活を脅かします。こうした中で重要になるのが、非常時に誰もが安全に避難できる環境づくり、いわば「逃げるバリアフリー」です。
■「逃げるバリアフリー」とは?
バリアフリーというと、多くの方は日常生活を快適に過ごすための環境整備を思い浮かべるかと思います。しかし、災害や火災など非常時に最も優先されるのは「逃げる」ことです。
「逃げるバリアフリー」とは、すべての利用者が安全かつ迅速に避難できるよう整える環境や体制づくりを指します。一般的な避難方法は健常者向けで、身体に障がいのある方や高齢者には十分対応できません。だからこそ、誰もが避難しやすい環境づくりが必要であり、それが「逃げるバリアフリー」の考え方です。日常のバリアフリーが生活の質を守るためのものであるなら、逃げるバリアフリーは命を守るための備えといえます。
■「逃げるバリアフリー」の備え
①安全な避難経路の確保と日常点検
逃げるバリアフリーの第一歩は、避難経路を常に「使える状態」にしておくことです。
◎段差の解消
⇒スロープの設置だけでなく、車計画度や滑り止め加工も重要。
◎幅の確保
⇒車椅子やストレッチャーがスムーズに通れるよう、最低でも1.2~1.5メートルの通路幅を確保する。
◎障害物ゼロ
⇒台車や資材を一時置きする習慣は避け、通路は常に空けておく意識を職員全員で共有する。
◎視認性の向上
⇒避難方向を示す蓄光テープや、停電時にも光る誘導灯を設置し、暗闇でも進行方向がわかるようにする。
②垂直避難や避難支援機器の準備
津波や浸水被害では、上階への垂直避難が必要です。
◎階段昇降機や非常用リフト
⇒停電時でも使える機種を選定し、日常から試運転を行っておく。
◎避難担架・レスキューマット
⇒車椅子利用者や歩行困難者を少人数で搬送できる道具を常備する。
◎階段手すりの工夫
⇒色分けや段差のマーキングで視覚的な安全性を高め、特に視覚障がいや認知症のある方への配慮を行う。
③利用者特性に応じた避難支援計画の策定
福祉施設では、利用者一人ひとりの身体的・認知的特性が異なるため、一律の避難方法では対応できません。避難時に即座に対応できる支援計画を事前に作成し、職員間で共有しておくことが大事です。
④訓練と地域連携による実践力の強化
設備や備品を使い方を含め、避難訓練は定期的に行います。年に数回、昼間・夜間・少人数・大人数など条件を変えた避難訓練を実施し、訓練後は必ず振り返りを行い、課題を次回に反映するようにします。また、消防署や自治体、近隣施設と連携し、地域全体え避難力を高めます。
■利用者特性に応じた避難支援例
◎認知症の方
⇒声かけを具体的に、「今から外に行きます」「一緒に歩きましょう」など、短い言葉で繰り返し伝える。背中に軽く手を添えるなど、身体的なサポートで不安を和らげる。
◎車いすの方
⇒スロープや段差の少ない出口を優先し、階段を使う場合は、職員が前後に分かれて安全を確保する。体の安定を重視し、安定した速度で避難する。
◎視覚障がいの方
⇒肩や肘に触れてもらいながら誘導し、方向や段差などを声で具体的に(3歩先に段差ありますなど)説明する。物などぶつからないよう、職員が先導して歩行空間を守る。
◎聴覚障がいの方
⇒避難方向を指差しする、メモや筆談、スマートフォンの文字表示を使う。避難合図は、肩や肘を軽く叩いて知らせる、光による合図があれば活用する。
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ハッピーレディーつぶやき☺
こんにちは!暑さの厳しい日々が続いておりますね…さらに、新型コロナの流行も重なっておりますので、皆さんお身体にはお気をつけてお過ごしいただければと思います。 最近、スーパーで購入したアボカドの種があまりにも綺麗だったので、初根させてみました。根っこが少しずつ出てきて感動です!簡単だったので施設様でも楽しめるかなと思いました。植物は癒されていいですね♪

