◆抗インフルエンザ薬 予防投与について◆

2020/01/24

一般

抗インフルエンザ薬の予防投与は誰でも受けられるものではない!?

今年もインフルエンザが流行しています。高齢者施設などでは、インフルエンザ感染者が出た場合の対策として、抗インフルエンザ薬の予防投与を近くにいたご入居者、職員の方に行うことが対応として挙げられます。

インフルエンザ予防はワクチン接種が基本となりますが、ご入居者の間で感染拡大を防ぐために予防投与は有効とされています。原則として予防投与が受けられるのは、「同居する家族などがインフルエンザにかかった人」と「インフルエンザにかかると重症化しやすい人」が対象となっております。

予防投与が認められているのは4製品

現在、日本国内において予防投与が認められているものは、「タミフル」「リレンザ」、「イナビル」、「タミフルの後発品」の製品です。(1回の投与で済む新薬ゾフルーザは臨床試験を始めているとのこと)抗インフルエンザ薬には、体の中でウイルスが増えていくのを抑える作用があります。抗インフルエンザ薬を予防的に使っていると、ウイルスに感染しても体の中で増えにくくなるため、結果としてインフルエンザの発症を予防できるそうです。

抗インフルエンザ薬を予防に用いる場合は、いずれも原則として治療に使う量の半分を倍の期間使用します。使用期間は薬によって異なり、タミフルは7~10日間、リレンザは10日間、イナビルは1~2日間だそうです。あくまでも予防としての使用ですので、ワクチンと同様に医療保険は使えず自費診療の扱いとなります。また、発症を予防できるのは服用している期間だけです(イナビルは服用開始から10日間)。

毎年、国内でインフルエンザに感染する患者数は1千万~1500万人となり、特に65歳以上の高齢者や2歳以下の小児が重症化する可能性が高く、肺炎などの合併症による死者数も含めたインフルエンザの関連死は1万人に上るそうです。

外出することの少ない高齢者の方よりも、家を出入りすることが多いご家族やケアマネさんの方が、ウイルスを持ち込む可能性は高いといえます。担当する患者様だけでなく、ご自身、周りの方々も含めて、インフルエンザ感染予防に努めてくださいね。

☺ハッピー母ちゃんのつぶやき☺

先日、新春歌舞伎公演を見てまいりました。

新春にふさわしい演目で、市川海老蔵親子共演のものでした。海老蔵さんにとっては、5月に十三代目市川團十郎白猿の襲名を控えており、海老蔵さんでの舞台は、今回が最後となる大変貴重な舞台でした。勸玄くんとぼたんちゃんもこの寒い時期に体調を崩すことなく、堂々とした立ち振る舞いに観客から大きな歓声と拍手が送られていました。

夜の部では、『め組の喧嘩』と『仲国』でした。

『め組の喧嘩』は、粋な江戸の男たちが火花を散らす世話物狂言

め組の鳶と力士の喧嘩の模様が表わされ、火事と喧嘩は江戸の華を体現する鳶と力士の意地の張り合いや威勢の良い木遣理の掛け声や、舞台の上で所狭しと大勢の鳶と「肉」という着ぐるみをきた力士のやり取りがうまく表現されていました。

『仲国』は、舞踊劇として新たに構成した新歌舞伎十八番

高倉院の寵愛を受けていた小督局をもとに、七世市川團十郎と九世市川團十郎が選出したものだそうです。四季の風雅な眺めと貴人の恋を描く歌舞伎の色彩美にあふれた物語性豊かな作品を舞踊劇とし、冬の雪、秋の月、春の花、と日本の美しい景色の代名詞である三つの眺めを表現した舞台でした。

どちらも見ごたえがありましたが、見終わってみると、やっぱりイヤホンガイドを借りてよかったーーーでした。

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