近年広まってきた介護美容は、介護が必要な高齢者の美と健康をサポートするためのケアの一環です。従来の医療・介護サービスに美しさとリラクゼーションを取り入れることで、高齢者の生活の質を向上させることを目指しています。介護美容の主な目的は、高齢者の自尊心を高め、心身の健康を促進することです。今回は、介護美容の意義、具体的な取り組み、そしてその効果についてご紹介いたします。
■介護美容の意義
高齢者が美しくありたいと思う気持ちは、他の世代と一緒です。ですが、年齢を重ね、手が使いにくい、目が見えにくいといった身体の不自由が起こると「綺麗でいる自分」を諦めてしまう方が多くいらっしゃいます。介護美容は単なる見た目の向上だけでなく、生活の質を維持向上できる効果があることが研究によって明らかになっています。また、見た目を整えることで自尊心が高まり、心理的な満足感や社会的な繋がりも強化されることが知られています。介護美容は、こうした高齢者の「美しくありたい」という願いをサポートすることで、高齢者の生活の質を向上させる重要な役割を果たしています。
■具体的な介護美容の取り組みと効果
①スキンケアとフェイシャルエステ
専門の美容師やエステティシャンが、適切なスキンケア製品を用いて、肌の保湿やマッサージを行います。これにより、肌の健康を保つこともできますが、血行促進やリラックス効果も得ることができます。
②ヘアカットとヘアケア
介護施設や自宅で、専門の美容師が訪問してサービスを提供することが一般的です。ヘアカットやヘアケアは、高齢者の清潔感を保つだけでなく、自尊心を高める効果があります。実際に、「ヘアカラー後は人と会う機会を増やす」といった行動面での変化も生じており、社交性が高まることが判明しています。
③ネイルケア
爪が伸びすぎたり、汚れが溜まったりするのを防ぐ目的での爪切りや甘皮処理、マニキュアなどで爪を彩るケアが含まれます。自分の視界に入りやすく、ふとした時にも変化を感じられるネイルの彩りは、最近では彩爪介入(療法)という位置づけがされています。
④メイクアップ
メイクアップは見た目を整えるだけでなく、自己表現の一環としても重要です。軽いメイクアップを行うことで、気分が明るくなり、外出する意欲が高まります。また、メイクを定期的に行なっている要介護高齢者は行っていない人よりも、日常生活の自立度が高く、認知症の自覚症状が少ないことが分かっています。
⑤アロマセラピー
香りを使って心身をリラックスさせる方法です。香りによって気分が安定し、心と身体の働きをリラックスさせストレスが軽減される効果があります。
■介護美容の展望
介護美容は今後ますます注目される分野です。今回ご紹介したように外部から専門の美容師、福祉ネイリストなどの専門職が訪問し、イベント的に実施することもありますが、化粧水を塗ることや口紅をつけることなど日々のケアに取り入れることもできます。介護美容を取り入れることで、心の健康が向上し、身体的な健康の維持、社会的な孤立を防ぐといったプラスの効果があるので、本人の意思を尊重してケアができたら素敵ですね!今は専門的な技術を持つ美容師やエステティシャンの育成も進められており、介護美容の質がさらに向上することが期待されています。
—–・—–・—–・—–・—–・—–・—-・—–・—-・—–・—-・—–・—-・—–・—-
ハッピーレディーつぶやき☺
こんにちは!皆さんオリンピックは観ていましたか??日本もメダルをたくさん取っていて大興奮でしたね!スポーツ観戦をしている時に1番好きなシーンがあるのですが…試合終了後に対戦相手と讃え合うあのシーンが大好きで毎回涙しています(笑)
選手同士が抱き合ったり握手したりする姿を見ると、試合中は戦う相手だけど、同じスポーツを愛する仲間なんだよなぁと感じています。今月末からはパラリンピックが始まりますので、引き続き楽しみたいと思います!!