世界の介護事情~デンマーク編~

2022/01/18

一般

幸福大国『デンマーク』

 デンマークは「世界幸福度ランキング」で何度も1位になっており、幸福大国として有名です。国民の税率負担が高い国ではありますが、大学卒業までの教育費や医療費、介護福祉費などが無料になり、世界でもトップレベルの福祉サービスが受けられます。

■高齢化対策のモデル国

 デンマークでは、寝たきり患者がほとんどいないわれています。すでに高齢化率が15%を超えていますが、高齢者福祉は非常に発達しており、高齢化対策のモデル国としても話題に挙がっています。なぜデンマークは高齢化対策のモデル国として注目を浴びているのか、もう少し掘り下げてご紹介していきたいと思います。

■在宅ケアの推奨

 デンマークでは特別養護老人ホームのような『プライエム』が多数存在していましたが、現在はこれらの新規建設を禁止し、在宅介護を重視する方向に転換しています。具体的には1979年頃に策定された『高齢者三原則』に基づき「老人ホーム」から「在宅ケア」に方向転換されました。

 高齢者三原則とは、「自己決定」「生活の継続性」「自己能力の活用」です。福祉が「過剰なケア」を提供するものではなくお年寄りの自立を支援するものであるべきという哲学に基づいており、「高齢者がいつまでも自立した生活を送れるように」と国をあげて舵をきったことで大きく介護状況が変化しました。

■自宅環境に近い介護施設

介護施設においても、「住み慣れた地域にありつつ可能な限り自宅に近い環境で過ごすこと」

に重点が置かれています。施設は個室が多くあり、住み慣れた環境にできるよう自宅から家具を持ち込むことが可能です。ペットと暮らすことも許されています。また、起床時間や食事の場所、就寝時間なども入居者自身が自由に決めることができ、自分らしい快適な空間をつくることができます。

このように、デンマークの介護施設は高齢者住宅・介護型住宅として機能しているのです。デンマークでは福祉介護と医療が一体化され、高齢者住宅に住みながらケアを受けられるシステムが組まれています。自主性・自立性を大切にし、またそれを支えるだけの仕組みが街全体でつくられているため、安心して自分らしく過ごすことができるのです。このように。「住み慣れた地域で、その人らしく最期まで過ごす」という考え方が現在世界的に影響を与えています。

ハッピーレディーのつぶやき

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします!

私事ですが、年末年始は、1泊弾丸で三重に帰省しておりました。束の間の時間でしたが、久々に会った甥っ子(5歳)はすっかり大きくなり、子ども用の『すみっこぐらしパソコン』というものでずっと遊んでいました。なんと、キーボードは普通のパソコンと同じで、英語や算数など勉強も出来、超ハイスペック!私の時代にもこれがあればもっとパソコン得意になっていたのでは……と思いました(笑)

 さて、ここ数日はオミクロン株が急激に拡大してきましたね…。今年の冬は冷え込みも厳しいので、よく食べ、よく寝て、感染症対策をしっかりして、共に元気に冬を乗り越えていきましょう!(^^)

◆お知らせ◆

生協のコープと提携して、付け合わせの野菜や乾物の配送を始めました。

詳しくは営業担当までお問合せください。

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