薬を使わない認知症対策『回想法』とは?

2022/08/11

一般

 近年、薬を使わない認知症対策として「回想法」が広まりつつあります。

もともとは、1960年代にアメリカの精神科医であるロバート・バトラーによって開発された、うつ病に対する心理療法の一種です。

回想法は「自分の過去のことを話すことで精神を安定させ、認知機能の改善も期待できる心理療法のこと」と定義されています。

認知症の特徴として「昔の記憶は忘れていない」点がありますので、回想法は認知症に効果的とされています。

■回想法の効果

 回想法により人に対して自分の過去を話すことで、自分の話を誰かに聞いてもらう経験ができます。

そのことで不安や孤独感が和らぎ、徘徊や暴言などの問題行動も現れにくくなります。

また、自分の存在意義を再認識できるという効果があり、認知症の症状で、上手く日常生活が送れず自信を失っている方でも、昔の自分を思い出すことによって楽しい気持ちになり、自分に対する自信が少しずつ戻ってきます。

■回想法のやり方

✓個人回想法

 1対1での対面で行う回想法です。

話の聞き手は、医療従事者や福祉・介護のスタッフでなくとも可能です。

自宅にある昔の映像や音楽などを材料とし、家族が昔の話を聞くことでも個人回想法になります。

いつでも始められ、話が散らかることなくひとりの話をじっくり聞いてあげられるのがメリットです。

✓グループ回想法

 リーダー・サブリーダーのスタッフ2人と、6~8人の参加者で行う回想法です。

スタッフ側があらかじめ年齢や性別、認知機能などあまり偏りがないよう参加メンバーを選定し、ネガティブに思っている話題は事前に調べ、全員が楽しく気軽に話せる話題を決めます。

また、新聞・写真などの「思い出を引き出す道具」を提示するのも良いでしょう。

同じメンバーで何度か回数を重ねていくのが望ましく、最初は気軽に楽しめる内容を話し、深い話題は参加者同士の気心が知れた頃に話してもらうようにするのが理想的です。

■回想法の注意点

 回想法をより効果的なものにするためには、

① 無理に思い出させない

② 話を否定・訂正せず傾聴する

③ 最後はポジティブな話題で終わる

ことが大切です。

回想法は、特別なスキルや医療機器も必要とせず、普段の何気ない会話を少し工夫することで多くの効果が期待できるメソッドです。

ぜひトライしてみてください♪

ハッピーレディーつぶやき

 皆さまこんにちは♪

あっという間に今年もお盆の季節がやってきました。

去年一昨年はコロナがピークで、今年こそはゆっくり実家に帰れる‼と、意気込んでいたのですが、そうもいかなそうな状況ですね…。

ですが、去年に比べると無料PCR検査などが拡充しているので、活用して、少しだけでも帰ろうかなと思っております♪

コロナ禍で帰れない日々が続いているせいか、地元(三重県)愛が強くなっております。

東海地区の担当者さまとお話すると、ついつい地元トークに持っていきがちです(笑)

お付き合いいただいている方々、ありがとうございます(^^)笑

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