■介護ロボットとは?
介護が必要な方の自立支援や、介護する側の負担軽減に役立てられるロボット機器のことです。
厚生労働省の「介護ロボットの開発・普及の促進のページ」によると、情報を感知し、判断し、
動作するという3つの要素技術を持つ知能化した機械システムを介護ロボットの定義としています。
■介護ロボット・機器のご紹介
介護ロボットというと人型のロボットをイメージする方が多いかもしれませんが、
実際はそれだけではありません。介護ロボットの開発は、6つの分野を重点的に支援するもので
進められています。今回は、その分野ごとの介護ロボット・機器をご紹介いたします。
1.移乗支援
ベッド、車いす、便器の間の移乗に用いることができるロボットがあり、装着型と非装着型の2種類に わかれます。
2.移動支援
屋内移動と屋外移動を補助するロボットがあります。こちらも装着型と非装着型の2つに分類され、 歩行を介助するものと、実際にロボットに乗って移動するものがあります
3.排泄介助支援
ロボットは大まかに3つに分類されます。排泄のタイミングを予想し、トイレ誘導を行うことができる介護ロボット、排泄物の処理(移動水洗式トイレ)ができるロボット、トイレ内で排泄に関わる動作をアシストしてくれるロボットがあります。
4.見守り支援
高齢者の動作をセンサーで感知し、感知した情報を関係者(介護スタッフなど)に伝達してくれる介護ロボットがあります。転倒や部屋の温湿度、顔の動きなどを感知でき、センサーの機能は様々です。
5.入浴支援
高齢者が浴室から浴槽に移動する際や、湯船につかるまでの一連の動作を支援するための介護ロボットがあります。工事不要でそのまま浴槽に設置できるため、一般家庭でも使うことができます。 介護者の身体的負担だけでなく、被介護者の心理的な負担軽減も期待できます。
6.介護業務支援
介護ロボットが収集した情報(見守り・移動支援・排泄支援データ)を蓄積し、高齢者への支援に活用する機器です。1人の高齢者にとって最適なケアを実施するために、必要となるデータを集約・分析するためのもので、状態変化が数字として可視化できるメリットもあります。
■介護ロボットの今後
介護ロボットの開発が進む理由の1つは高齢者の人口割合増加による社会保障費の増大、もう1つは
生産年齢人口の減少となっています。日本では介護ロボット未導入が80%以上と低い状態となって
いますが、これからどんどん介護ロボットの普及が進み、介護ロボットを使うのが当たり前となる
未来も近いかもしれません。
—–・—–・—–・—–・—–・—–・—-・—–・—-・—–・—-・—–・—-・—–・—-
ハッピーレディーつぶやき☺
11月に入り紅葉が一気に進んだなぁと感じていますが、皆様がお住まいの地域はいかがでしょうか?朝晩だけでなく、日中も気温が低い日が増えてきて、秋を通り越して冬になった感覚です。
今回は介護ロボットについてお伝えしましたが、最近ロボットが主役のアニメ(PLUTOというものです)を観ました。舞台は人工知能を持つロボットと人間が共存している世界なのですが、共存するような未来もくるのだろうか…という気持ちでした。実際に今現在、飲食店で配膳ロボットを使用している店舗もありますよね。あの子達もとっても働き者で、可愛らしく感じます。人にしかできないことは沢山ありますが、今後どのようなロボットが開発されていくのか、楽しみです。