■ユマニチュードとは??
ユマニチュードとはフランス発祥の認知症ケア技法のことで、「人間らしくある」ことを意味する
フランスの造語です。「人間らしさと優しさに基づいた認知症ケア」を表現する技法とその技術を
使うときの考え方(ケア技法)とでできています。認知機能が低下した方は、介護者を拒絶したり、
感情的になったりすることもあるかと思います。このような現場での数々の失敗体験をもとに、
「人とは何か、ケアをする人とは何か」を問い、生まれた技法です。
■介護ロボット・機器のご紹介
ユマニチュードの4つの柱はケアを受けている人に対して「あなたは私にとって大切で必要な
存在です」と伝えるための技術です。
ケアをする時にはこの柱を同時に複数組み合わせて行うことが重要です。
1.見る
ケアの場面で意外と意識されることが少ないのが「目線」です。ケアする側は、作業する対象部位に
注目してしまいがちです。ユマニチュードのケアでは相手を正面に捉え、目線の高さも合わせて近くから見るようにします。これはお互い対等な関係を築くことに繋がります。
2.話す
ケアは終始無言で一方的な「処置」になることも多く、ケアを受ける側に「支配されている」と思わせてしまうこともあり得ます。ユマニチュードではこれを防ぐために、ケアの内容を「ケアを受ける方へのメッセージ」として発言していきます。例えば「これから腕を洗いますね」といった予告等があります。
3.触れる
ユマニチュードでは「広い面積でゆっくりと優しく触れて、手をつかまないで下から支える」という対応が推奨されています。まずは背中や上腕など、感度が鈍い部分から触れて安心感を与えることも効果的です。
4.立つ
立つことも、その人らしさを保つために大切と考えているのがユマニチュードです。1日20分程立つ時間を作ると寝たきりの予防にも繋がります。歯磨きや着替えは立って行う、食卓まで歩くなど少しずつ立つ時間を作ります。
■ユマニチュードの効果
相手との信頼関係を築き、攻撃心や恐怖心などを和らげる効果があります。
また、ユマニチュードは認知症の攻撃的な周辺症状が治まる傾向があり、コミュニケーション頻度が
増えて認知症の症状が緩和されることもあるとのことです。なので、ケアする側も処置がスムーズに
なります。さらに、介護する方のバーンアウト(燃え尽き症候群)の原因となるケアの拒否や
攻撃的言動を抑えられるため、バーンアウトを防ぐ効果もあります。
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ハッピーレディーつぶやき☺
時が経つのは早いもので、12月ももう半ば…そして、2023年最後の投稿となりました。
2023年、皆様にとってどのような1年間でしたでしょうか??
今年は制限が特にされることもなく日常が戻ってきた1年だったように感じています。
会いたい人に会えること、皆で食事をとれること、制限されずできるようになった今、
これらは全て当たり前ではないのだと日常の有難さを感じています。
皆様、今年も大変お世話になりました。今後ともよろしくお願いいたします。
見て下さっている方、いつもありがとうございます!!