■『胃ろう』と『経鼻経管栄養』の違いは?またメリット・デメリットは?
今回は、少々、医学的なお話をしたいと思います。
まず『胃ろう』とは、お腹の皮膚から胃壁へとカテーテルで繋ぎ、栄養剤を注入する方法のことです。ご家族にとっては胃に穴を空けるなんて大変というイメージを持たれている方が多いと思われますが、胃ろうのメリットとしては、咽頭や喉頭を通していないので誤嚥などが少なく、特に意識がはっきりしている方にとっては経鼻経管栄養よりも不快感が少ない方法となります。(※胃ろうの方も誤嚥性肺炎など起こす可能性はあります) デメリットとしては、手術が必要であり、重篤な合併症の危険性もあるということです。
次に『経鼻経管栄養』とは、鼻から胃へカテーテルを通し栄養剤を注入する方法のことです。ご家族にとっては胃ろうよりも簡単なイメージ
があるかと思います。
経鼻経管栄養のメリットとしては、手術が不要であり、たとえ自己抜去しても重篤な合併症の心配がないというところです。デメリットとしては、鼻から喉を通っているので誤嚥が多くなり、患者様にとっては少し苦しいものとなる可能性があるというところです。
では、具体的にどんな方が適しているのでしょうか。
『胃ろう』に適している方…▷長期間に利用される方 ▷誤嚥しやすい方
『経鼻経管栄養』に適している方…▷口から食べられなくなるのが一時的な場合や、短期間利用される方
みなさんご存知とは思いますが、少しでも参考にしていただければ幸いです。
☺ハッピー母ちゃんのつぶやき☺
私には、約25年にわたり介護生活を送っていた姑がおりました。
姑は、今年の桜の開花を待たず、先日他界しました。
そんな姑の介護認定は、要介護5。脳梗塞が原因で右半身麻痺となりましたが、必死のリハビリにより、左手での食事や、字を書くことを克服し、やがては杖を使い、足に装具をつけ、自力歩行ができるようになりました。
しかし長い介護生活の中で何度も梗塞を発症しました。手がかかり大変ではありましたが、在宅で介護したいとの思いから、家族みんなで協力しあい、オムツ交換やたんの吸引、看護師さんから経管栄養のやり方を教わり、最初は、何もかもが初めての事で戸惑うことが多々ありました。
次第に介護が出来るようになると、慣れてくるもんだな~と介護を楽しんでいたこともありました。
ただ、孫たちにとって、介護が始まっていた祖母の姿しか知らず、スキンシップはできたものの、言葉の交流もしたかったと涙しておりました。