認知症 ②

2019/05/10

一般

『脳血管性認知症』とは!?

認知症①では、認知症の中でも割合が最も高い『アルツハイマー型認知症』について述べていきました。アルツハイマー型は皆さまも一番よく耳にする認知症だと思いますが、認知症には他にも主な種類として『脳血管性認知症』というものがございます。

『脳血管性認知症』の原因は脳の血管?
  どのような対応が適切か?

『脳血管性認知症』は、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など脳の血管の病気が原因とされています。それらの病気から、血管が詰まったり出血をしたりすることにより、脳細胞に酸素や栄養が行き届かなくなることから、本来の脳細胞の機能を失い認知症を引き起こします。症状の特徴としては、脳細胞が壊れてしまった部位の機能が低下することが挙げられます。物忘れや計算が出来なくなってしまったとしても、その人の経験や培ってきた専門知識などは今まで通り維持される場合もあるのです。その他には、運動麻痺や歩行障害、言語障害など、他の認知症と大きな違いはありませんが、やはり脳にダメージを受けた部分によって現れる障害は異なります 。

『脳血管性認知症』の方は、初期段階の場合では自らが認知症だと認識していることもあります。このような人に、「なんで出来ないの?」などの言葉を投げかけてもどうすることもできず、出来ないことが増えていく現状を知るだけであり、本人にとっては辛い状況になるだけです。こ うしたことに配慮して対応することが重要です。

■予防策は?

『脳血管性認知症』の原因でもある、脳梗塞などの病気にならないように気を付けることが一番の予防策といえます。脳梗塞などは、生活習慣病により引き起こされることが多いとされています。生活習慣病とは例えば、高血圧や脂質異常症や糖尿病などで、運動不足や過食から起こるものです。生活習慣を見直して、バランスの良い食事や適度な運動を行うことが重要といえます。認知症は、現在では完治することはできませんが、症状を軽減することはできます。脳梗塞などと同じように、音楽を聴いたり、歌を歌うなど、発症前に好きだったことなどを活かしてリハビリを行うことが大切です。また、脳血管障害に対する治療を継続するためにも、定期的な受診を欠かさないようにすることも重要なことといえます。

皆さまの身近にも『脳血管性認知症』の方がいらっしゃいましたら、是非とも参考にしてください!

■ハッピー坊やのつぶやき

5月1日、ついに新元号「令和」になりました。世間はお祭り騒ぎでしたが、仕事の方も大忙しな日々を過ごしております。

今回の「新元号へ切り替え」ように何か新しい「節目」の際は、自分自身も公私ともに何か新しいことをやろうと毎回思いますが、いつも3日坊主になります。。
何かを継続するコツをネット検索すると、
強制的に自分をその状況においてしまうことが良いらしいです。

参考『強制されよ』

考えてみると強制的に行うこともその環境を作るのが難しそうですが、
新元号になったことですので、改めて頑張ろうと思います!

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