◆高齢者の骨折しやすい4つの部位とは!?◆

2019/05/22

一般

骨折箇所によっては『認知症』の併発も!?

高齢者になると、転倒などが多くなり、どうしても骨折のリスクが高くなります。その原因は、骨粗鬆症など骨強度の低下による脆弱性骨折が多いことが特徴です。その中でも、骨折しやすい部分として4つの部位が挙げられます。

1つ目は『上腕骨頸部骨折』です。上腕部の肩に近い部分の骨折のことをいいます。この骨折は、転倒の際に手をついたり、肩を強くぶつけたりした時に起こります。

2つ目は『橈骨(とうこつ)遠位端骨折』ですが、手首にある2本の骨のうち、太い方の「橈骨」を骨折することをいいます。特に、高齢者の場合には複雑な骨折になるケースが多く、治療が難しくなることも見受けられます。

3つ目は『大腿骨頸部骨折』です。これらの中では、生活の質を著しく低下させる原因となる部位です。大腿骨頸部を骨折してしまうと、しばらくはベッドから動けない状態となり、そのまま気持ちの張りがなくなり『認知症』を合併してしまう可能性も出てきます。その後は体全体を動かすことが困難になってしまうので、筋力や足腰までも弱ってしまい、寝たきりになってしまう高齢者の方が多くいらっしゃいます。

4つ目は『脊椎圧迫骨折』は、外からの力が加わることで、背骨が圧迫されて変形してしまう骨折のことをいいます。骨粗鬆症の方に多く、脊椎が弱くなったために弱い衝撃でも骨折を引き起こしてしまいます。転倒はもちろんのこと、重いものを持ち上げようとした時や、くしゃみなどでも骨折してしまう可能性があるので、気付かないうちに骨折していたという方も少なくありません。

■骨折症状の特徴は?応急処置の方法は?

 骨折の症状は度合いや状態によって様々ですが、下記のような症状が挙げられます。「痛みがある」「変形している」「内出血している」「しびれがある」「骨折部位を押すとギシギシといった音を感じる」などがございます。骨折がまず疑われる場合には、なるべく早く医療機関に診てもらうことが優先です。骨折は内出血を起こして、ショック状態になる場合もあります。顔色が悪く、呼吸が乱れている、冷や汗をかいているなどの症状がある場合は危険な状態です。

特に、大腿骨頸部骨折には注意してください。応急処置としては、まず「安静に保つ」「冷やす」「心臓よりも高い位置に上げる」ことが大切です。皆様の担当の方々が転倒した際には、是非ともこれらを参考にしてみてください!

☺ハッピー母ちゃんのつぶやき☺

そういえば、実家の母もやりました。上腕骨近位端骨折‼ふいに起こる出来事ですから、当然身内に連絡がはいります。「お母さまが買い物中に転んでしまい動けないので救急搬送します!」と。

この時、とうとう骨折する年齢になったんだと母の老化を感じたのをよく覚えています。

骨折は、相当痛かったらしく、病院のベッドに横になることさえできず、(腕を骨折しただけであとは何ともない)入院当日は、車いすに乗ったまま過ごしていました。こんなに動けないのなら、このまま寝たきりになってしまうかと心配しました。

母は、骨幹部(下図参照)をポキッと折ってしまったので、約20㎝ほどのチタンの棒が母の腕の中にあります。

当時70代後半で、年齢も年齢なので、チタンの棒を抜くことはせず、5年ほど経過しました。この頃から、私の携帯に知らない番号が表示されると、「何かあったのか!」とドキリとすることが何度もあり、約2時間かけて実家近くの病院まで何度行ったことか。これが介護の始まりでもあったのですが。

衰えは誰にでも訪れるものです。私も健康を維持するため、駅では階段を使い、歩幅を広くとり早めに歩くなど、毎日少しでもできることを習慣化しようと小さな積み重ねを継続中です。

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