◆まだまだ注意!!高齢者の熱中症対策とは!?◆

2019/09/12

一般

■なぜ高齢者は熱中症になりやすいのか!?最適な環境は28℃、湿度70%以下!!

9月に入ってもまだ暑い日がありますね。今回は、夏にエアコン嫌いなご高齢者が陥りやすい熱中症について少々書いて行きたいと思います。

普段よく言われる熱中症や熱射病など色々な言い方がありますが、「熱中症」とは総称で、その中には熱射病や熱疲労など細分化された定義が含まれます。熱中症の定義はⅠ度(軽症)(熱痙攣)、Ⅱ度(中等症)(熱疲労)、Ⅲ度(重症)(熱射病)となっています。Ⅲ度(重症)まで行くと意識が悪くなり、発汗するはずの気候(環境因子)で全く汗をかかなかったりします。

現在、日本のひと夏の熱中症患者は、約40万人で、死者こそ少ないものの、年間の脳卒中患者数に匹敵する数であり、夏に特化した病としては見逃せない疾患となっております。熱中症は高温や多湿な環境下で、脱水と環境因子の熱(直射日光など)によって起こる体への障害の事を言います。

目玉焼きを思い浮かべて下さい。目玉焼きはフライパンの余熱でも白く固まりますが、それは熱によって蛋白質(細胞)が変性した状態で、細胞は焼けると働かなくなります。細胞から出来ている臓器も同様で機能しなくなります。身体は、体温を上げる作用と体温を下げる作用、汗の蒸発で体温のバランスを保っています。気温がいくら上がっても、湿度が低く、風があれば、大量に発汗して汗が蒸発するので体温は上がりません。

熱中症予防は大事ですが、若い方なら簡単にできる➀暑さを避ける②水分補給③塩分補給とは言いますが、ご高齢者相手となるとそうもいきません。①は出来たとしても(クーラーをつけたり)②は心臓の関係で飲水制限があったり、また③も同じように病気によっては塩分制限があったりします。冷水(5~15℃)をがぶがぶ飲んでいるご高齢者も少ないかと思われます。

嚥下機能も影響すると考えられ、ご高齢者に対して、そうなる前の環境因子の最適化が一番ではないでしょうか。熱中症弱者には特に重要で、ご高齢者は冷房を嫌がることが多いので扇風機を併用し28℃、湿度70%以下を目標にします。

もし熱中症になったとしても、有効な治療を行えば、死亡率は下がるという報告があります。やはり熱中症はその予防と重症化させないことが重要です。

予防は、暑さを避けることと水分(塩分)補給が基本です。なる前に対策を!

☺ハッピー母ちゃんのつぶやき☺

毎年、気温が上昇し今年も更新されたとニュースで報道されていますね。

私は、ここ2年くらい、熱中症にかかることがなくなり、ホッとしています。

それまでは、梅雨のじめじめした湿気の多い頃から、夏を通り越し、10月まで暑い日が続いていると必ずと言っていいほど、熱中症にかかっておりました。自分では、暑さ対策として、日傘や氷をたくさん入れた麦茶を水筒に入れ、適度に水分補給していても、大量の汗をかきはじめ、頭が痛くなり、やがては、嘔吐が始まります。

本来、体脂肪には体の熱を外に逃がそうという機能が備わっているのですが、私のように脂肪量が多い人は、放熱をブロックしてしまい、上昇した体温をなかなか元に戻すことができないのだそうです。

太っている人がずっと汗をかいているのはそのためです。(なるほど~)

現在は、あの苦しい熱中症にかかりたくないので、運動不足にならない様、適度に体を動かしています。毎日体を動かすことで何歳になっても筋肉がつけることが出来ると実感しています。

«◆高齢者に対する紫外線の影響は大きい! ◆
夏に多くなる『足白癬(水虫)』と『爪白癬』 »